気付いたときには、もう掛替えの無い人になっていた。


俺にとって大切な大切な、人になっていた。






ある日の休日




ある日の朝。

今日は、武死専も休み。


あるストリートのあるマンション。




「ソウル!!何時まで寝てるのよっ!!」

「いいじゃねぇか。休みの日くらい・・・」

「洗濯物が片付かないのよっ!!」


元気のいい声が、通りに響く。


「マ〜〜カぁ〜〜〜私のご飯はぁ〜〜??」


魔女帽子を被っている猫が、女の子に話しかける。


「あぁ!!ごめんごめん。今、取ってあげる・・・ってあんた。人間になればいいじゃない。」


魔力が強い猫。

彼女の名前はブレア。



ピーンポーン


時はもう、午前を終わろうとしていた。


「誰かしら?」

「はぁい〜♪どちら様ですかぁ〜??」


人間の姿になった、猫ブレア。

彼女の姿は女なら皆、嫉妬してしまいそうなほど、綺麗な身体だ。


身体を覆う布は少い。

しかし。いやらしくなかった。




マンションの扉を開けると、そこには、マカとソウルの同級生が居た。


「マカぁ〜!!ソウぉルぅ!!お客さんよぉ〜」


ばたばたと足音が聞こえたかと思うと、マカが出てきた。

「だっ誰!!???・・・・・・あ。ブラックスター。椿ちゃん。」


「こんにちは。」

「よ〜!!マカ〜!!」



背の高い女性。

髪の毛を後ろでひとつにくくっている彼女は椿。



彼女と比べると背の低い男の子。

自己中心的で活発な彼はブラックスター。



「どうしたの?二人とも・・・・」

「これから一緒に遊ぼうぜ!!キッド達も誘って皆で!!」


「お〜!いいねぇ〜。」


マカの後ろから突然声がした。


「ソウル!!何時の間に・・・・」


「まぁまぁ。お前ビビるなんか、全然クールじゃねぇぜ」

「・・・・・・・・・マカチョップ」

「ってぇっっ!!!!!!!!」


マカは、どこから出したのか、本の角をソウルの脳天めがけて置いた。

結構な反動が付いていたため、ソウルは頭を抑えてかがんでしまった。




「おい!俺等を無視するな!!で。行くんだろう?もちろんv」



勝ち誇ったような笑みを称えて、ブラックスター☆は言った。











数時間後。



「じゃぁ〜グループ分けなぁ〜vv」

「俺が、均等に分けよう!」

「うるせーよ。好きに分けさせろ!!」

「やめろ!ばか!それじゃぁ、シンメトリーにならないだろう!!」



結局、デス・ザ・キッドとトンプソン姉妹を交えて、合計7人で、公園に集まった。


「全く・・・・7人がいけないんだ!7人が・・・8人なら丁度に分けられる・・・」

「あ〜始まったよ〜。キッドの持病が・・・」

「キャハハvそうだねぇ〜v」



デス・ザ・キッド。
彼は、武死専の創立者の死神様の子供だ。


彼は、超が付くほど几帳面で、シンメトリーをこよなく愛している。


「はじめるぞ〜!よぉい!どぉ〜ん!!!!☆」


「おい!ブラックスター☆!!勝手に始めるな!!」


「よ〜しvCOOLに取ってやるぜ☆」



ブラックスター☆の自分勝手な行動から、チームも決めず、バスケは始まった。











「あ〜疲れた。」




もう、日はオレンジになっていた。

沈みそうな夕日を、川にかかっている橋の手すりに腰掛けて、マカとソウルは見ていた。


マカは、しんどそうにしていた。




「マカは、体力ねぇな。」

「本読む方が好きだもん・・・・ふあぁっ」

「本ばっかり読んで何が楽し・・・・・」




マカは、ソウルに寄りかかっていた。


「おいっ!!マカ??」



マカは眠っているようだった。





「ったく・・・仕様が無ねぇな。」





ソウルは眠っているマカを、背に乗せ帰る事にした。

なんたって、起こすのには勿体ないくらい可愛い寝顔だったから。












家のストリートまでもう少し。



ソウルはもくもくと歩いていた。




「・・・・・ありがとぅ・・・・・・ソウ・・・ル・・・・・」




「マカ??」




マカの方を振り返る。


マカは眠っていた。



さっきのお礼は寝言のようだ。





「へへっ・・・・・どういたしまして。」




照れくさそうに笑って、また、歩き続ける。






























後書き――――

どうでしたか?今回のソウマカ。
これは、ほのぼの系ですねv
シリアスにできないよ。これは苦笑
これは、どうしてもほのぼのになっちゃうww
ということで。今回のおまけでした〜v


2006/09/30:狸作