今日も天気は晴天。さくらちゃんは今日も元気。 知世とさくらとお誕生日会 さくらちゃんのお誕生日が近づいて参りました。 今年は何をプレゼントしましょうか。 未だ迷っているところでございます。 私がシアターでさくらちゃんの勇士を眺めていると、お母さんが入ってきました。 「知世〜さくらちゃんのお誕生日プレゼントは決まったの?」 「いえ。未だです。」 「そう……一つ提案があるんだけど、さくらちゃんのお誕生日会、うちでやったらどうかしら?」 「いい考えですわ!!早速お誘いしてみますわ!」 私は近くにあった、携帯を取り出してさくらちゃんに掛けました。 『TR---TR---はいっさくらです』 「こんにちは。大堂寺です」 『知世ちゃん?!』 「はい。そうですわ。今日は、ご相談があって…」 『相談?!どうかしたの?』 「さくらちゃんのお誕生日会をうちで開いたらどうかと思いまして…」 『え!?わっ悪いよっそんなっ』 「うちのことは心配なさらないでいいんですよ? 只。さくらちゃんがお暇かどうかなんです… お家でお誕生日会を開かれるんでしたら、そちらにお邪魔いたしますけど。。」 『う〜ん……そうだね…今年は、うちでするよ。だから、来年はお願いしてもいい?』 「もちろんですわ★★では4月1日にお邪魔しますわね!」 ピッ 「で?!どうだって?」 「さくらちゃん…今年はお家でお誕生日会をなさるそうですわ。来年はうちでしてくださるそうです」 「そう…来年かぁ。まぁいいわ。知世!しっかり、ビデオ撮ってくるのよ!!」 「はい!わかってます!」 そうと決まれば、早速、さくらちゃんに、お誕生日会で着て頂くための、御洋服を作りましょう! 私は、紙と鉛筆をだし、型紙を作り始めました。 最新のさくらちゃんの寸法を書いた紙を参考に。 お誕生日に相応しい、可愛い御洋服をつくる予定です! 嗚呼。 早くさくらちゃんの喜ぶ顔を早くみたいですわ! 嗚呼。 本当にさくらちゃんは何でもお似合いになるので、作りがいがありますわ!! さくらちゃんのお誕生日会のお誘いを受けてから暫くたったある日のことです。 「お嬢様。お友達がお越しです」 「どちら様ですか?」 「『李 小狼』さんって方です」 「あ!お通してください!」 何のご用でしょう。 暫くすると、李くんがいらっしゃいました。 「こんにちは」 「…悪いな。突然来て……」 「いいえ。で?今日はさくらちゃんのお誕生日会のことで来られたんでしょう?!」 「なっ…何で分かった……」 「李くんのことですもの笑」 私は李くんにソファーに腰掛けるように促しました。 李くんはソファーに腰掛けました。 私はお手伝いさんの出して来てくださった、紅茶とケーキを勧めます。 私は紅茶を一口のんで 「さくらちゃんの誕生日プレゼントのことでございましょう?」 「…あぁ…何をやればいいか……」 「小狼くんが差し上げた物でしたら、さくらちゃんは何でも喜ぶと思いますわ。」 私は一口ケーキを食べてから言いました。 「お前は……何をやるんだ?」 「私は…あれですわ」 私は部屋の隅の机に置いてある、綺麗に包まれたプレゼントを指差しました。 「さくらちゃんが好きなくまさんのカバンが入ってますの」 「…それは…どうするんだ?」 「それ…?」 李くんは私の縫いかけのドレスを見てました。 「嗚呼。これですか?これはお誕生日会で着て頂くのです」 私は李くんが、ドレスをよく見えるようにしました。 「すごいな…お前は…」 「私は…これくらいでしか…彼女を幸せにはできませんの。」 そう。結局私は、李くんには一生勝てませんから。 「大堂寺……」 「何になさいますの?さくらちゃんへのプレゼント…」 「そうだなぁ……」 貴方なら、さくらちゃんを幸せにしてくださいますよね? 私は信じてますわ。 私は悩んでる李くんを見ながら思いました。 暫くして李くんは帰られました。 私が男の子でしたら。 さくらちゃんと幸せになれるんでしょうね。 でも… 私は部屋の窓から暗くなった空を見上げました。 でも…無理な願いですわね。 私が女だから貴女を好きになったのかもしれませんし… 「これも運命なのかもしれませんわね。」 外は暗闇でした。 私はお手伝いさんが来るまでずっと外を見てました。 さくらちゃんのお誕生日会当日。 私は招待状に書かれた時間よりも30分早く、彼女のお家にお邪魔しました。 ピーンポーン 「はぁい!」 さくらちゃんの元気のいい声が聞こえました。 「こんにちは。さくらちゃん。今日はおめでとうございます♪」 「あ!こんにちは。ありがとう!知世ちゃん!でも未だ、始まらないよ?!汗」 「良いんですの。私もお手伝いさせて頂こうと、思いまして…」 「え!?いいよ!そんなっ」 「良いんですの!それに……」 「それに?」 「これを着て頂きたくて……!」 私は出来たての御洋服を取り出しました。 私の自信作ですわ☆☆ 「とっ知世ちゃん?これって……」 「さくらちゃんお誕生日会の巻ですわ♪録らせてくださいな!」 「ほえぇ〜〜っ」 可愛いさくらちゃんを見て、私は思わず綻びました。 30分後。 さくらちゃんのお誕生日会が始まりました。 「おめでと――!さくらちゃん!!」 「ありがとうリカちゃん。」 「誕生日会って言うのはねぇ…」 さくらちゃんのお誕生日会には、多くの方々が出席なさってました。 「そっそうなんだ…」 「はいはいはい」 「…でそう言った伯爵が」 「そーそれでぇ〜?」 ミカちゃんに、さくらちゃんに嘘を言ってた山崎くんは、耳を引っぱられて行きました。 「ねぇ知世ちゃん…嘘だったのかなぁ?」 「クスクス」 「嘘だったんだ…」 「ふふっ」 本当に御可愛いですわ。可愛すぎますわ!! そんなさくらちゃんを何時までも見て居たいと思って居りました。 ♪〜♪♪〜♪〜♪ ピアノの素敵なメロディーが聞こえて参りました。 「エリオルくん!」 「僕からのお礼です。素敵なお誕生日会に招待してくださってありがとうございます。」 素敵なメロディ〜は柊沢くんがピアノで弾いてくださってるようです。 「ねぇ知世ちゃん!」 「はい。何でしょう?」 「一緒に踊ろ!!」 「え?」 「ほらほら早くぅ!」 「あっさくらちゃん!?」 さくらちゃんは私の手を引いてピアノの近く迄行ってしまいました。 私達は手を取り合って、テンポ良く、ステップを踏みます。 何時までも、続けばいいと。 本気で思いました。 お誕生日会は本当に素敵でした。 今にもさくらちゃんの声が聞こえそうなくらい、さくらちゃんとはしゃいで居たのは覚えています。 さくらちゃん。大好きです。 でも、さくらちゃんは私のこと、そんな風にはみていらっしゃらないんでしょうね。 ですが、 今このひとときは、楽しませて頂きたいっ ふわふわ流れるようなステップに乗せて。 私は思いました。 「知世ちゃん!プレゼント開けていい?」 「えぇ。どうぞ。」 さくらちゃんは嬉しそうに、プレゼントの包装を開けていきました。 「わぁ!可愛い!!」 「喜んでいただけましたか?」 「うん!ありがとう!大事にするね!」 「あ!さくらちゃん。これも・・・」 「ほえ?」 私は小さな花束を鞄から取り出しました。 「わぁ。綺麗・・・・」 「クサクラシというお花なんです。花言葉は"幸福を呼ぶ"・・・貰ってくださいな。」 「ありがとう!!知世ちゃん!」 私にはこれくらいしか出来ませんから。 さくらちゃんを喜ばせれるのはこれくらいの事しかありませんから。 さくらちゃんが、いつまでも幸せでありますように。 私は、只只、祈るだけです。 さくらちゃんに幸福が訪れますように。 今日も天気は晴天。さくらちゃんは今日も元気。 後書き―――― 知さくです。いかがでしたか? なんか、かなり微妙ですが・・・・汗汗汗 やっとかけた。やっとできた。。 これで、特設スペースは出来たかな苦笑。 本当に特設スペース。 メインのccさくらが最後に出来たとか、最悪ですね。苦笑。 2006/10/11:狸